みんなの日記

活動報告とは打って変わって、部員たちが、ヨット・部活・自分のことなどを思い思いに綴ります。

引退ブログ (土, 17 12月 2022)
今年度主将を務めておりました中野眞吾と申します。 まず始めに、これまで多大なるご支援をしていただいた皆様に感謝申し上げます。 皆様のお陰で今年度も大きな事故なく、一年間を終えることができました。 誠にありがとうございました。 ここからは四年間の振り返りです。 自分の気持ちを文章にして伝えるのは恥ずかしくて苦手なのですが少しだけお付き合いください。 四年間の決して短くはない現役生活を終えてから1ヶ月ほどが経ちました。 今の率直な気持ちは引退して寂しいよりも、ようやく解放されたんだなという気持ちの方が強いです。 もちろん多少の後悔はあります。それでも自分の中で全力でやりきったという達成感が後悔を上回ってるからこそ、解放感を得られているのだと思います。 少し自分語りをすると、私は自他ともに認める、人生をこなしてしまうタイプでした。勉強も部活も人間関係も何となくでこなせてしまい、その低いハードルを乗り越えられたことで満足する。特に何かに対してこだわりもなく、少しでも苦手だと思えば適当に流す。そんな人生だったと思います。ヨット部に入ってからも何回も辞めたいと思ったし、実際一年生の時に体調不良を偽って練習を欠席したこともありました。そんな常に妥協してきた自分ですら、気づけば本気になって取り組んでいるアツい何かがこの四年間にはあったような気がします。祝津で優勝出来なかった二回のレースと全日本470で沈した嫌な思い出が何回も夢に出てくるし、夏休みはストレスで胃が痛くなって祝津に向かう途中で病院に直行したこともありました。そんな辛い思いをしてでも最後までやり遂げられた自分と、共に乗り越えてきた同期を心から誇りに思っています。 少しといいながら自分のことは散々書いたので、次は部員について書きます。 まずは後輩について。後輩の皆にはまず言わなければいけないことがあります。自分勝手な主将についてきてくれてありがとうございました。特に一つ下の代には迷惑をかけまくったと思います。散々言いたい放題言って、自分勝手だったと思います。ごめんなさい。特に侑大氏(後輩ですが敬意をこめてこう呼んでます)は、一年生の時から人数も少ないのに仕事を任せきりでしたが、常に全力で仕事をしてくれて本当に助かっていました。来年のヨット部は侑大氏が主将になるので何も心配していません。最上級生は大変ですが、思っているより楽しいものです。心から応援しています。 最後は同期について。同期は、私から見れば精神的に大人で、常に周りが見えているような人が多かったような気がします。こんなにストレスの溜まる祝津でも爆発することはほとんどないし、スタミで「これやっといて」って言った仕事もすぐにやってくれるし、飲み会で酔っ払ってもいい感じに受け流してくれるし。喧嘩はほとんどしたことないけど、言うべきことは言ってくれる頼れる人たちでした。入部したときは同期があまり仲が良いという感じではなくて、須藤とは2年生まで話した記憶が一回もないけど、今では全員と心から親友だと言えることに四年間の成長を感じます。この四年間を最高の同期と共に過ごせたことは自分の人生の中で最大の財産です。艇庫締めでまさか一番最初に泣くとは思っていなかったけど、それくらいこの四年間は自分の中で濃密だったんだと思います。引退してからはほとんど会えてないし、卒業すれば会える機会はもっと減っていくとは思います。それでもたまには飲みに行きましょう。6人しかいないどんぱなんだから。
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引退ブログ (Sat, 17 Dec 2022)
こんにちは。 2022年度470TLの森です。 最近は研究室に籠り気泡と睨めっこする日々を送っています。地味ですがそれなりに充実しています。 皆さんはいかがお過ごしでしょうか。 私たちの代の最後の大会、琵琶湖でのインカレは悔しい結果に終わりました。今年一年間意識して練習してきたことの成果、自分の成長が感じられる場面もありましたが、結果には繋げられず、全国のレベルは更にその上にあることを痛感させられました。 どうしたら勝てたのか? 一年前、乃至は二年前の自分に伝えられるとしたら、活動するうえで何を大事にしてほしいか。自分が実践できたこともできなかったこともあり多少無責任ですが、思うことを幾つか書きたいと思います。 先ず、「レースに出ずにレース経験を積むこと」 意味わかんないですよね? ヨットレースで勝つためには幾つかの壁を突破する必要があると私は考えています。スタート、上レグ、リーチング、ダウンウィンド・・・それぞれに壁は存在しますが、問題なのは、今見えている壁を突破しないと次の壁は見えてこないということです。例えば、スタートで呑まれてしまう人は一上のコースを引く上での課題は見えてこないし、一上の順位が悪い人は上位で上マークを周った時にリーチングレグの走らせ方が分からない、といった感じです。私自身、大きなレースに出るたびに新たな課題にぶつかり、次のレースでそれを克服すると新たな課題が見えてくる、の繰り返しでした。出場したレース数は北大の中では多い方だったと思いますがそれでも足りませんでした。インカレが終わったとき、もう一年、いやもう一レースあれば!と強く思いました。多分、日本中の選手が同じことを思っていたと思いますが。 ヨットレースは減点方式です。スタート前の持ち点は皆同じですが、ミスをするごとに点数が引かれていきます。一度大きな減点をくらうと挽回は殆ど難しい。だけど経験がないとどこでどんな減点が起こりうるか分からないですよね?スタート時の課題だけ毎回持ち帰ってきても勝てるチームにはなれないわけです。 北大ヨット部はレース経験が足りない。よく言われることです。もちろん沢山レースに出られればいいのですが、艇輸送費はおろか遠征費だって馬鹿にならないですし、簡単な話じゃないです。 じゃあどうすればいいか?レースに出なくてもレース経験を積む方法はないでしょうか。例えば、TracTrac の分析。自分はどこで順位を落としたのか?自分とミートした艇がその後どんなコースを引き何位で回航しているのか?いい順位でまわっている艇はどこでスタートしどんなコースを引くのか?など見るべきところは沢山あります。上マークへの寄せ方、リーチングやランニング、ゲートアプローチでの位置取りなど、上手い選手がどうやっているか、そして自分がそれをするために足りないスキルは何なのか?レースに出ていなくても自ずと課題が見えてくるわけです。1位から 72位まで全艇の引いたコースが分かるのにこれを活かさない手はないですよね。 他にもレース経験のある先輩に話を聞くなど、また、VRIだって馬鹿にはならないと私は思います。 次に、「インカレを意識した練習をすること」 これはシーズン中も何度か話した気がします。レースに出た選手は体感したかと思いますが、祝津とインカレだと何から何まで違いますよね。でも、練習の仕方はもちろん、選手の意識次第でより近い状況を再現することはできるはずです。今シーズンはリーチングホイストやゲートマークのアプローチの仕方など意識的に練習に取り入れるようにしていましたが、こういったことが一つ目に挙げた「レースに出ずにレース経験を積むこと」に繋がっていたと思います。スタート練習をするときに列をつくれとしつこく言っていた意味が少しでも伝わっていたらうれしいです。 最後に、「勝ちにこだわること」 これはちょっと精神的な話ですが。 皆さん、自分たちはどうせ弱いって思っちゃってませんか?たしかに弱いんですけど、そのメンタルじゃインカレでは勝てません。特にスタートなんて気持ちが大事ですから出られるものも出られなくなっちゃいます。 同じことは練習でも言えます。皆が「自分が一位をとる!」と思っている練習とそうでないのとでは練習の質が全然違ってくるからです。 少し違う話になりますが、目標というものに積極的であってほしいです。目標なんて強気に立てればいいと今になってみると思います。 目標を立てるとその実現に向けた逆算が必要になってきます。北大ヨット部の人はそこで絶望しちゃうのではないかと思います。でもさっき書いた通り、ヨットレースは減点方式です。仮に目標実現に必要な順位が○位だったとして、最初から「○位をとるぞ!」と思ってレースに臨んでいる人なんかいないと思います。ベストのスタートをしようとして、ベストのコースを引こうとして、フィニッシュまでに細かい減点を何個かくらって、その結果が順位になるのです。そう考えるとレースをしているその瞬間には目標なんてあってないようなものです。皆が本当に目指しているのは、たぶん、レースで前を走ることですよね?そのことを忘れないでほしいです。 やっぱりヨットは前を走らないと面白くありません。七大戦で一上一位とった時のヒリつきは今でも覚えているしそれこそがヨットの醍醐味だと思います。 このヒリつきをできるだけ多く、できればインカレで味わってほしいです。気持ちよく引退するには上手くなるしかないです。後輩たち!頑張れ!!
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引退ブログ (Fri, 16 Dec 2022)
今年度副将兼会計を務めていました、須藤志保と申します。 まずはOB・OGの皆様、今年度も多大なるご支援をいただき、誠にありがとうございました。 祝津や遠征場所に足を運んでくださったOB・OGの方も多くいらっしゃり、感謝しきれません。今年度を無事に乗り越えられたのも皆様のお陰です。心より感謝いたします。 自分に引退ブログを書く時が来たことがいまだに信じられませんが、私が4年間を通してOB・OGの皆様、どんぱ、後輩に向けて1番伝えたいことを書こうと思います。拙い文章ですが、読んでいただけたら幸いです。 1年生の時、新しいことがしたいと思いヨット部への入部を決め、下級生の頃は先輩たちをサポートすることに全力を注ぎ、リヤカーなどしんどい部分もありましたが、どんぱと一緒に辛いことをするのは楽しく、やる気と希望に満ち溢れていました。しかし上級生になるにつれ、超えられない壁が見えたり、スタッフになるという責任に押し潰されてどんどんヨットが嫌いになってしましました。もう辞めたいと何度も思いましたが、途中で止める人の無責任さにはさんざん自分が苦しめられてきたので、意地でも辞めないと強く心に決めていました。でもスタッフとして部を率いる立場なのにこんなふうに思ってしまう自分も嫌だ、という感情にもまれ、そして非効率な自分は会計の仕事もうまくできず、院試も不安でいっぱいになり、いろいろ積み重なって病気になりました。 今年は三重での疲労骨折、夏の逆流性食道炎と、部活の嫌な部分が体にまでに影響するようになり、その自分も嫌で、本当に辛かったです。 こんなに辛いと思っても、最後までヨット部として活動し、諦めずに乗り越えられたのは先輩方、どんぱ、後輩たち皆様のおかげです。 言葉でうまく伝えられませんが、私は本当に仲間に恵まれたと思います。 病気や怪我をしたときに、どこからかその情報を聞きつけて心配して連絡をくださったOB・OGの方々、本当に感謝しています。現役には言えない弱音だったり相談を聞いてくださり、とても助けられました。 新4年目には助けられることが本当に多かったです。仕事に追われた時に一緒にこなしてくれてとても助かりました。特に会計の松本には、振り込みや記帳などATMに走り回らせることが多かったですが、文句ひとつ言わずについてきてくれて、本当に感謝しています。 新3年目は、ほぼ今年からヨットに乗り始めたのにもかかわらず先輩のアドバイスを聞いて、ぐんぐん成長し、それを見て自分もがんばらないと、ととても元気づけられました。一緒に乗ってくれた大地には、洋上でたくさん迷惑をかけてしまいました。結果を残せなくて申し訳なかったですが、今年自分が成長できたのは大地のおかげです。 新2年目は、新2年目だけでチャッカーを運転してコース練の海面を作ってくれたり、チャッカーの艤装や解除まで完璧にこなしてくれました。レギュラーメンバーが限られた時間の中で充実した練習ができたのは、紛れもなく新2年目のお陰です。感謝しきれません。 春から夏の、中野・勝又が就活でいない間、少ない4年での部活は不安でしたが、後輩たちが積極的に運営、練習を作ってくれたおかげで乗り越えられたと思います。全員で作った部だからこそ、例年に増して仲が良く、雰囲気の良い部活を作ることができたと思ってます。 どんぱに関しては、本当に出会えてよかった、歴代にして最高の仲間だと自信を持って自慢できます。 一言では言い表せないぐらい、お互いに助け合って支え合って、この卒部まで辿り着けました。12人が6人まで減ってしまいましたが、ここまで頑張れて本当によかったです。 中野眞吾とは最初怖くて全く話せませんでしたが、気づいたら喋るようになっていて、中野眞吾をサポートしたくて副将になりました。部の雰囲気をうまく作り、適当な感じを見せながら実はしっかりなんでもこなせることに憧れます。森くんは、独特の時間の流れを持っていて、私が強風で焦っている時も森くんは落ち着いていて、その余裕さがなぜかこちらも安心させてくれました。畑くんは、最初心を開いてくれず一言も話せませんでしたが、4年間の時を経て畑くん自身から話してくれるようになりました。誰よりも仕事(特にチャッカー関連)を真面目に取り組んでくれて感謝でしか無いです。羽留ちゃんは、唯一のどんぱ女子で、彼女には本当に4年間支えられました。サバコンで辛い時も羽留ちゃんが頑張っているから私も頑張ろうって思えて乗り越えることができました。羽留ちゃんがいなかったら私は部活を続けられていなかったと思います。最後にスナイプ唯一のどんぱ勝又瑛士とは、今年洋上で後輩が引くぐらい、コース練で罵声を浴びせ合ったり、練習のことでかなり喧嘩もしました。でもそのおかげで練習1本1本を集中して取り組め、成長につながったと思います。永遠のライバルです。 なぜか他己紹介みたいになってしまいましたが、とにかく私が1番伝えたいことは、このどんぱ6人が、私が卒部まで辿り着くまでに1人も欠かせない大事な仲間だったということです。ヨット部に入って、こんな素敵な仲間とどんぱになれて私は幸せ者です。 後輩たちにも、どんぱを大切にしてほしいと思います。これが後輩に最も伝えたいことです。
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引退ブログ (Thu, 15 Dec 2022)
こんにちは。2022年度スナイプチームリーダーを務めておりました、勝又瑛士です。 ヨット部を引退して1 か月、近頃はワールドカップの影響で寝不足の毎日が続いております。改めてサッカーの面白さ、奥深さを感じています。私は高校までサッカーに熱中していたのですが、大学でヨット部に入り、新しくこんなことを考えるようになりました。それは、「どうやって仲間を強くしようか」ということです。特に最後の 1 年はよく悩みました。サッカーをやっていたころはこんなこと考えなかったです。どうやったら自分が活躍できるか、チームに貢献できるか、他人のことを考える暇はありませんでした。大学 3 年の冬、私はチームリーダーになりました。正直やりたくはなかったです。面倒な役職なのはわかっていたので。でもこの役職に就いたことが、「どうやって仲間を強くしようか」という問いに真剣に向き合うきっかけをくれました。 この1 年を通してスナイプチームのみんなは強くなったのでしょうか。私は強くなったと思います。後輩たちは見違えるほど上手く、逞しくなってくれました。それでも目標には届かなかったということは、自分の実力も含めまだまだ足りなかったということです。改めて仲間を強くすることの難しさを痛感しました。それと同時に、初めてこんなにも他人のことを考える 1 年間を送ったことで、何か次のステージに片足を突っ込んだような、そんな気がしていました。自分を強くすることしか考えなかった自分が、周りに目を向け、仲間を強くすることに奔走したことで、確かな成長を得られたと感じています。この視点は多分これからの人生でも大事になってくるのでしょうね。 また、年間を通して、「どうやって仲間を強くしようか」という問いに対するヒントを与え続けてくださったコーチのお二人(一木佑太氏、濱西拓海氏)には大変感謝しております。自分一人ではとても抱えきれるものではなかったです。 ふと考えてみると、自分が上記のようなことに悩みながらも試行錯誤できたということこそが、北大ヨット部の魅力の一つなのではとも思います。絶対的な指導者がいない環境の中、学生主体で活動していることにより、いやでも仲間のこと、チームのことを考えざるを得ません。決してやってて楽しいことばかりではないですが、得るものは大きいと私は思います。 この部活に入って良かったかと言われればよくわからないですが、「熱い」4年間を送ることができたのは確かです。だから自分は満足しています。1年から3 年の間はどうしたら自分がうまくなるかを必死で考え、4 年では自分だけでなく仲間がどうしたら強くなるかを必死で考えた。情熱的で負けず嫌いな先輩、後輩、同期に囲まれて、熱い4 年間を送れたというただそれだけでも、自分がヨット部に入った価値があると感じています。 長くなってしまいましたが、最後に後輩に一言。野心家であってください。次どこかの海でみんなに会うときに今より一層ギラギラした目で艤装でもしててくれたら嬉しいです。 長い文章でしたが最後まで読んでいただきありがとうございます。それではこの辺で失礼します。
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